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Acrylicに対する評価について

前回、Acrylic(アクリル)がリリースされたと記しましたが、さすがにMicrosoftの製品となったせいか、注目度は抜群で、あちこちのニュースサイトでも取り上げられているようです。
Expressionファンとしては嬉しいのですが、一方、巨人、Microsoftに対する反発のせいか、ユーザーとしては、首を傾げるような意見も見られます。

例えば、CNET Japanでは以下のように取り上げられてます。
linkマイクロソフト、アドビの牙城に照準--プロ向け画像編集ソフトを公開 - CNET Japan

『アドビの牙城に照準』というのは記者の憶測に過ぎないわけですけど、この記事の最後は、

「私に言わせれば、このプレビューは、PhotoshopやPaint Shop Proなどと競合するようなものではなく、見せ掛けだけの(Microsoft )Paintのような、設計が悪く洗練されていないグラフィックエディタにしか見えない」とあるユーザーは記している。

と結んであります。

スラッシュドット ジャバンにも、エントリーが立ったのですが、やはり、Microsoftへの反発からか、ピントのずれた評価と意見が見かけられます。

あんまり酷いので、スラッシュドットへ反論を書き込もうと思ったのですが、さすがに私以外にもそう思った方がいらしたらしく、まともな意見がでてきてちょっと安心しました。

私は、Macユーザーである為に、今回リリースされたAcrylicは、実際に使用してません。
ただ、窓の杜での紹介によると、Expressionにラスター系処理の為の「Pixel Laye」が搭載されたのが大きな変更点で、スクリーンショットを見る限り、インターフェイス等はExpressionから大きく変更はないようです。

このことから踏まえて、AcrylicはExpressionの発展系と捉えた上で、上記のAcrylicに対する評価について、思う事を述べたいと思います。

私がなによりも声を大にして言いたいのは、

「Expression/Acrylicはドローソフトである」ということです。

私が気になったのは、CNET及び、スラッシュドット共に、評価の基準として比べられているソフトがPhotoshopを始め、ペイント系ソフトばかりなことです。

Expressionはもともとドローソフトですし、Acrylicには、ラスター処理が加わっているようですが、ドローがメインのようです。
ですからAcrylicをペイント系のPhotoshopと比べてどうこういうのはちょっと変ではないかと。

もし、これが他のドローソフトならば、ちょっと使ってみれば、ペイント系ソフトと比較する事は間違っていることに気付くと思うのですが、Expression/Acrylicはドローでありながら、水彩画風の柔らかなタッチの線がすらっと描けたりするので、誤解されてしまっているような気がします。
普段グラフィックツールをあまり利用してない人には、ドロー、ペイントの違いを意識しないでしょうし。

あえて比べるとしたらIllustratorでしょうけど、でもExpressionはIllustratorと比較してどうこういうソフトでもありません。

ベクターベースでありながら、スケルタルストロークという独自の機能で、ラインのタッチを自在に変えられ、水彩画風や水墨画風の柔らかなタッチの絵が気軽に描けたりします。
逆にドローなら得意のはずの正確な作図表現は苦手。
ベジェが苦手な人もB-スプラインツールでパスも楽々。
でも一番得意なのはフリーハンド(笑)。
マウスからでも筆圧の調整して線を描く事もできます。
欠点も多いけど、独自の個性が光るソフト、それがExpressionでした。

インターフェースは洗練されていないというのは、Expressionの時から、確かにそうなのですが、だからといって画像加工がメインのPhotoshopと比べてどうこう言うのは、間違っていると思います。

Expression3の説明書の最初の方にある「ソフトウェアデザインの方針」にはこう記されています。

「既存のツールを備えたよくある製品」ではなく、自分たちが考える理想的な描画ツールを持ち、同時にパワフルで表現力豊かな、それでいて使いやすいアプリケーションの実現を目指したのです。 Expressionは「万能」なツールではありませんし、あなたが思い描く機能を全ては備えていないかもしれません。

一口にグラフィックソフトと言っても用途によって異なる訳で、それを踏まえた上で、評価をして欲しいと個人的に思ってます。
そう、絵を描くソフトなんですよ、これは。
画像を加工するソフトじゃなくて。

たいして絵心もないのに、魅せられて製品版を購入した人間としては、Microsoft製品になったとたん、それだけの理由で難癖付けられて正当な評価がされなくなるのは悲しいことです。

もし、なにかのきっかけでこの文章を読み、Acrylicに興味を持った方はぜひ「お絵描きの道具」として試してみてください。
絵心の有る無し、上手い下手に関わらず、描く道具として使用したときに、このソフトの面白さを感じる事ができるはずです。

参考として以下のリンクも張っておきます。
linkWelcome, Expression user!
名前の通りExpressionのユーザーグループのサイトです。

linkダンニャワード
Expressionユーザーの丸山ばびこさんのサイト。
Expressionのページでは楽しく使い方を解説されております。

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