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青酸とアーモンド

今晩の八時頃、夕食を食べようとして
ご飯のお供に何かテレビやってないかなぁと
チャンネルを回していたら
たまたま『科捜研の女』というドラマが放映されていて
序盤をちょこっと見ていたら、こんなシーンがありました。

死体が発見された部屋に、警察の鑑識二人がやってきて
死体をあれこれ調べた後、
『死因は毒物によるもので、毒物は特定できませんが、
多分青酸系の毒物かと思われます』

もう一人の鑑識が死体の口元の臭いを嗅いで、
『かすかにアーモンドの臭いがします』


むー…。


青酸がアーモンドの臭いがするという話は
このドラマだけではなくて、
他の推理小説やマンガでも何度か見かけたことがあります。

でもこれは違うらしいんです。

では、まったくの間違いかというと
それもまた違うので、ややこしいんですが
少なくとも私たちが「アーモンドの臭い」と聞いて
思い浮かべる臭いではないらしいのです。


青酸化合物の一種、青酸カリ(シアン化カリウム)は、
人間が飲むと胃液と反応して
人体に有毒な青酸ガスを発生するのですが、
「青酸ガス」と酸と言う文字がついている通り酸の一種で、
酸っぱい臭いがするらしいんです。
具体的にどんな臭いがするかは
残念ながら(?)青酸ガスの臭いを嗅いだことが無いので解りません。
でも「アーモンド」は酸っぱい臭いなんてしませんよね。

では何故に「青酸はアーモンドの臭い」云々という話が
流布しているのかというと…。

アーモンドと聞いて思い浮かべるのは
チョコレートに入ってたりするあのナッツだと思いますが、
アーモンドというのは実は杏の一種で、
私たちが普段食べているアーモンドは果実の種の部分なのです。

果肉は薄くて普通食べないようですが
どうもその果肉の発する臭いというのが甘酸っぱくて
青酸ガスの臭いと似ているらしいんです。

現代の日本で、「アーモンドの臭い」といったら
多くの人があのナッツの香ばしい香りを思い浮かべるはずで
『アーモンドの香りがするから青酸系毒物』というのは
多くの人に意味が正しく伝わらない以上、
間違いだと思うんですが。


もしも、亡くなった方の口元を嗅いで
本当にアーモンドの臭いがした場合、
それは青酸ガスによる中毒死ではなく
喉にアーモンドを詰まらせて亡くなったのでしょう。
たぶん。

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